人工飼育されている「国の宝」ジャイアントパンダを見学した皆さんは、その後に「パンダはほとんど寝ている」と感じることが多いようです。では、パンダは本当にそんなに眠いのでしょうか。
頬杖をつく大毛と福双
パンダの生活習慣についての観察と研究によると、一日の睡眠時間はおよそ10時間から12時間程度です。人工飼育のパンダの睡眠時間は12時間を超える場合が多く、野生のパンダの睡眠時間は割りと短く、およそ10時間です。野生のパンダはつねに二回の食事の間に2~4時間の睡眠をとります。このような睡眠パターンは、パンダの消化システムの効率が低いからです。長い睡眠時間は、消化と体温維持を助け、体をリラックスさせ、体力を回復させることで、採食や健康維持に役立ちます。これは彼らにとって重要な生存戦略の一つです。「いつも寝ている」というのはパンダの独特な睡眠パターンなのです。
淼淼の赤ちゃんはすっきりと寝ていた。
芝婳は木の枝に寝ていた。
今度皆さんがパンダを見に来た時、寝ているパンダたちの姿を見かけたら、それはきっと、次の食事を迎えるために体力を蓄えているのでしょう。もう少し待っていれば、パンダが美味しそうに食事をする姿が見られるかもしれませんよ。